トランプを並べる対戦、協力ゲーム
トランプのゲームというと、ポーカー、七並べ、ババ抜きと色々ありますが、今回は並べて遊ぶゲームとして、だれもが知っているゲーム『七並べ』についてのお話です。
この『七並べ』ですが、ゲームでは、よくベースで使われるルールの一つです。
七並べのルール
基準となるカードが存在し、その数字の前後のものを配置してつなげていく。
相手が置きたいと思う場所をブロックしたりもできるため、戦略も考えることができます。
また、ジョーカーという万能カードも存在する場合があるため、邪魔をしたつもりでも、それを突破することもできます。『七並べ』は、早くカードを無くしたほうが勝ちというゲームになっています。
なので、対戦ゲームの扱いになりますね。
対戦ゲームではなく協力ゲームへ
この『七並べ』のゲーム性を生かし、対戦ではなく、協力ゲームに変えてしまったゲームがあったので、取り上げます。
「The game」というカードゲームなのですが、こちらは、協力型の『七並べ』となっています。
『七並べ』で協力というと勝敗がつかない?誰と競えばいいんだ?誰に勝つんだ?と疑問を持つかもしれません。
プレイヤーは、エクソシストとなり、世界を破滅から守るため、悪霊を退治します。悪霊を退治するために、みんなと協力し数字を極力基準となるものに近いものを出していくというゲーム。
カードの枚数 = 悪霊の数
となっているため、勝利条件も悪霊のカードが残り何枚以下であれば勝利という感じになっています。
『七並べ』をベースにしたようなルールでありながら、協力ができるゲーム。
なかなかすごいものを思いつくものです。
「The game」 はルールをうまく追加している
「The game」 のルールは、『七並べ』ですが、違う点は、3点あります。
- 自分が配置したい場所を提示、相談してよい(具体的な数字を言ってはいけない)
- 置きたいだけ置いてよい
- 数字は、上がるなら上がる、下がるなら下がるの一方通行
自分が配置したい場所を提示、相談してよい
相談して置く場所を決めて良い。
これは、この場所の数字に近いものを持っているからここには配置しないで欲しいなどいう事ができます。数字の何番を持っているなどNGです。
置きたいだけ置いてよい
近しい数字のカードをたくさん持っている場合は、自分のターンに一気に配置してしまうことができます。
しかしこれは、連番であればいいのですが、少し数字が飛んでしまった場合、もしかすると他のプレイヤーが持っている可能性があるので、慎重になる必要があります。
数字は、上がるなら上がる、下がるなら下がるの一方通行
『七並べ』では、基準の数字から低い数、高い数のどちらにも配置することができますが、「THE GAME」の場合は、一方通行になります。
そのため、数字の間を飛ばし過ぎると他のプレイヤーがその数字のカードを消化できない状態になります。
単純な追加だが、深いルール
なかなかこのようなゲームを思いつくのが難しいことだと思いますが、ちょっとしたきっかけで生まれるタイプのゲームだと思っています。
私個人は協力型のゲームは好きなので、このような協力ゲームがあるのは、すごく嬉しいです。
この 「The game」 のゲームはルールを知ったときに、そういう作り方もあったかと驚いたものでもあります。
表紙はドクロになっていますが、中身のカードは悪魔などが描かれているわけではなく、数字とドクロが描かれてというのもので、少しダークなイメージですが、怖いものというイメージではありません。ビジュアルにこだわりを持たせるというわけではないので、そこもうまく考えています。
低年齢化は難しいゲームかも
ポップな絵のものがあればもう少し低年齢でも遊べるかもしれませんが、言葉の自由度に制限があるため、低年齢層だと下記のルールが少し難しいかもしれません。
- 手持ちのカードの数字が何なのかを答えてはいけない。
- 高い、低いぐらいならばよい
協力で、なおかつ話し合いができるゲームでもあるので、大人と子供が混じってのプレイだと緩い感じのゲームになってしまうため、縛りを強める可能性があります。
しかし、発言の自由を奪ってしまうと多分、このゲームでの楽しさの一つである相談という行為が使えなくなり、ゲームの楽しさが失われます。
とはいえ、面白いゲームなので中学生以上でメンバーがそろえばやってみてもいいゲームだと思います。
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