『LOST EPIC(ロストエピック)』は、神々との戦いを描いた2D横スクロール型のアクションRPGです。
爽快感のあるアクションに加え、武器の作成や進化、キャラクターの育成、広大なマップの探索など、さまざまな要素が盛り込まれています。
本作の特徴は、これらのシステムが独立しているのではなく、互いにつながっていることです。
探索して素材を集め、武器を作成し、新しい技を習得して強敵に挑む。
こうした遊びのサイクルがしっかり作られており、キャラクターを育成すること自体が楽しくなっています。
今回は、元ゲームプランナーの視点から『LOST EPIC』の魅力と、少し気になった部分について紹介していきます。
『LOST EPIC』の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイトル | LOST EPIC(ロストエピック) |
| ジャンル | 2D横スクロール探索型アクションRPG |
| 開発 | One or Eight、Team EARTHWARS |
| 発売元 | ワンオアエイト |
| 対応機種 | PC(Steam)、PS4、PS5、Nintendo Switch |
| 発売日 | 2022年7月28日(PS4・PS5、Steam正式版) |
| Switch版発売日 | 2023年4月20日 |
| ダウンロード通常版価格 | 1,980円(税込) |
| プレイ人数 | 1人、オンライン協力プレイ最大3人 |
※価格は通常版の参考価格です。販売プラットフォームやセール、パッケージ版によって異なります。
本作を開発したのは、『EARTH WARS』を手がけた開発チームです。
プレイヤーは神殺しの騎士となり、「神域」と呼ばれる世界を探索しながら、世界を支配する6柱の神々の打倒を目指します。
比較的手頃な価格でありながら、武器の育成や素材集め、探索など、遊び込める要素が豊富に用意されています。
▼『LOST EPIC』の購入はこちら
LOST EPIC – PS5
爽快感のあるアクションとシンギの組み合わせ

本作の戦闘は、通常攻撃と「シンギ」と呼ばれる特殊技を組み合わせたアクションが基本となります。
シンギにはさまざまな種類があり、敵を打ち上げるものや連続攻撃を行うもの、強力な一撃を放つものなど、それぞれ異なる特徴を持っています。
これらを組み合わせることで、通常攻撃だけではできない多彩なコンボを繰り出せます。
また、敵の攻撃を見極めて回避したり、反撃の隙を狙ったりすることも重要です。
ただ攻撃ボタンを連打しているだけでは勝てない相手も登場しますが、戦い方を理解すれば、気持ちよく敵を倒せるようになります。
武器とシンギを結びつけた育成システム
本作で面白いのが、シンギの習得と武器の関係です。
武器にはそれぞれシンギが設定されており、使い込むことで習得していく仕組みになっています。
そのため、新しい武器を作ることが、単純な攻撃力の向上だけではなく、新しい戦闘手段を増やすことにもつながっています。
例えば、現在使っている武器より攻撃力が低くても、新しいシンギを覚えるために別の武器を使うという選択が生まれます。
ゲームプランナーの視点で見ると、武器の収集と技の習得が結びついている点が面白いところです。
新しい武器を手に入れること自体に意味があるため、プレイヤーがさまざまな武器を試すきっかけになっています。
キャラクター・武器・シンギを育てる楽しさ

『LOST EPIC』には、複数の育成要素が用意されています。
キャラクターのレベルアップに加え、武器の作成や強化、シンギの習得など、さまざまな方向から戦闘能力を高められます。
その中心となるのが「アニマ」というリソースです。
アニマはキャラクターの成長だけでなく、武器の作成や強化にも使用します。
つまり、限られたアニマをどのように使うかを考える必要があります。
キャラクターの成長を優先するのか、それとも武器の作成や強化を優先するのか。
ここでプレイヤーごとに育成方針が分かれていきます。
育成の選択がプレイスタイルを変える
攻撃力を優先して敵を素早く倒すことを目指す人もいれば、体力などを強化して安定した戦い方を選ぶ人もいるでしょう。
また、武器の種類によって攻撃方法も異なるため、どの武器を中心に育てるのかによって戦い方も変わってきます。
ただし、序盤は育成に使えるアニマが限られているため、何を優先するべきか迷いやすい部分もあります。
特に、キャラクターの育成と武器の作成・強化で同じリソースを使用するため、最初は慎重に考える必要があります。
一方で、この仕組みはプレイヤー自身が育成方針を考える楽しさにもつながっています。
育成の自由度が高いからこそ、自分なりの強くし方を見つけることが面白いゲームだと感じました。
最初のボスがゲームを楽しめるかどうかの大きなポイント
本作で特に印象に残ったのが、最初に登場するボスです。
序盤の段階ではかなり強く、何も考えずに戦うと簡単に負けてしまいます。
しかし、本作は全体を通して極端に難易度が高いというわけではありません。
最初のボスも、キャラクターをきちんと育て、武器を強化し、相手の攻撃を見ながら戦えば勝てるようになっています。
つまり、プレイヤーに求められるのは、単純なアクションの腕前だけではありません。
育成システムを理解し、どのように戦えばよいかを考えることも重要です。
最初のボスが持つ役割
ゲームプランナーの視点で見ると、序盤の強敵には、プレイヤーにゲームの基本システムを理解させる役割を持たせることがあります。
本作の最初のボスも、それに近い存在だと感じました。
今までの戦い方では勝てない相手に出会うことで、プレイヤーは自然と育成や装備、戦闘方法を見直すようになります。
そして、何度か挑戦するうちに勝てるようになる。
この体験によって、プレイヤーは自分の成長とキャラクターの成長を実感できます。
最初のボスを乗り越えられるかどうかが、本作の面白さを理解するための一つの大きなポイントになっていると思います。
エリアごとに変化する背景が探索をわかりやすくしている

『LOST EPIC』では、エリアごとに背景や雰囲気が大きく変化します。
自然が広がる場所や、特徴的な建造物がある場所など、各エリアにはそれぞれ違った景観が用意されています。
この背景の変化は、単に見た目のバリエーションを増やすだけではありません。
探索型のゲームとしても重要な役割を持っています。
エリアの違いがわかることで探索状況を思い出しやすい
探索型のゲームでは、一度訪れた場所に戻ることも珍しくありません。
その際、各エリアの見た目が似ていると、どこを探索していたのか、どの場所に何があったのかを思い出しにくくなります。
しかし、本作のようにエリアごとに背景が明確に分かれていると、場所の記憶が残りやすくなります。
「あのエリアには、まだ行っていない場所があった」
「あの場所に、まだ回収していないアイテムがあった」
といったように、エリア単位で探索状況を整理しやすくなるわけです。
また、新しいエリアに到着したことが視覚的にもわかりやすく、現在どの場所を探索しているのかを認識しやすくなっています。
ゲームプランナーから見た背景の役割
ゲームの背景には、世界観を表現する役割があります。
しかし、背景の役割はそれだけではありません。
プレイヤーが現在地を認識したり、以前訪れた場所を思い出したりするための情報にもなります。
特に、複数のエリアを行き来する探索型のゲームでは、こうした違いが重要になります。
本作は背景をエリアごとに描き分けることで、探索する場所を記憶しやすくし、やり残したことを思い出す手助けにもなっていると感じました。
見た目の変化がゲームの遊びやすさにもつながっている点は、評価したい部分です。
武器の作成・進化と属性付与がやり込みにつながる

本作では、探索や戦闘で集めた素材を使い、さまざまな武器を作成できます。
さらに、作成した武器を進化させることで、より強力な武器を手に入れることも可能です。
武器には複数の種類があり、それぞれ攻撃方法や扱い方が異なります。
また、武器の進化に使用する素材によって、属性や追加効果を持たせることもできます。
そのため、単純に攻撃力の高い武器を作ればよいというわけではありません。
敵との相性や自分の戦い方を考えながら、装備を作り込んでいくことになります。
武器を作ることが探索の目的になる
理想の武器を作るためには、必要な素材を集めなければなりません。
そこで、もう一度エリアを探索したり、特定の敵を倒したりする目的が生まれます。
素材を集めるために探索する。
集めた素材で武器を作成・進化させる。
強くなった武器を使って、さらに強い敵に挑戦する。
このような流れが自然にできています。
武器の作成と進化が、探索や戦闘を繰り返す理由になっているわけです。
ゲームプランナーの視点で見ると、このように一つのシステムが別の遊びにつながる設計は、ゲームを長く楽しんでもらううえで重要です。
武器作成が単なる装備の更新で終わらず、素材集めや属性の厳選といったやり込み要素にもつながっている点が、本作の魅力だと思います。
中盤から魔法が使えるようになり、戦い方が大きく変化する
本作では、ゲームの序盤からすべての戦闘手段が使えるわけではありません。
ゲームを進めていくと魔法を扱えるようになり、戦闘の選択肢が広がります。
特に大きいのは、遠距離攻撃を主体とした戦い方も選べるようになることです。
それまで近距離での攻撃や回避を中心に戦っていたプレイヤーも、魔法を使うことで敵との距離を取りながら攻撃できます。
また、魔法に関係する能力を重点的に強化すれば、近接攻撃主体から魔法主体へと育成方針を変えていくこともできます。
新しい攻撃手段がゲームに変化を与える
ゲームを長く遊んでいると、同じ戦い方の繰り返しに慣れてしまうことがあります。
しかし、本作ではゲームの進行に合わせて新しい攻撃手段が加わるため、途中から別の戦い方を楽しめます。
例えば、それまで敵に接近して攻撃していたプレイヤーが、遠距離攻撃を中心とした戦法に切り替えることも可能になります。
これは単純に攻撃技が増えるだけではありません。
プレイヤー自身が戦い方を変えられることで、ゲームの途中でも新鮮な楽しさが生まれるわけです。
ゲームプランナーの視点から見ても、段階的に戦闘の選択肢を増やすことで、長時間プレイしても飽きにくくする工夫が感じられます。
クエストと探索がストーリーの進行にもつながる
『LOST EPIC』では、敵を倒して先に進むだけでなく、クエストの達成も重要になります。
特に終盤では、「心の力」に関係するクエストなど、ストーリーの進行や分岐に関わる要素も登場します。
そのため、単純にボスを倒していくだけでなく、これまでの探索やクエストの進行状況にも目を向けることになります。
こうした仕組みは、プレイヤーが各エリアをもう一度探索したり、未達成のクエストを確認したりするきっかけにもなります。
単にストーリーを見るためのクエストではなく、探索型ゲームとしての遊びにも結びついているわけです。
強くてニューゲームでクリア後も楽しめる
本作には、クリア後の周回要素として「強くてニューゲーム」が用意されています。
育成したキャラクターを引き継ぎながら、再びゲームを楽しむことができます。
本作は武器の作成や進化、シンギの習得、キャラクターの育成など、やり込める要素が豊富です。
そのため、一度のプレイですべてを十分に楽しむのはなかなか大変です。
しかし、周回プレイができることで、前回はあまり使用しなかった武器を試したり、別の育成方針で戦ったりすることができます。
また、武器の属性や追加効果にこだわり、理想の装備を作り上げる楽しみもあります。
クリアすることだけが目的ではなく、キャラクターをさらに強くすること自体が遊びになります。
育成を楽しむゲームだからこそ、強くてニューゲームとの相性もよいと感じました。
『LOST EPIC』で気になった部分
ここまで紹介したように、本作はアクションと育成、探索をうまく組み合わせた作品ですが、気になる部分もあります。
序盤は育成の優先順位がわかりにくい
本作は育成要素が豊富な反面、最初は何を優先して強化すればよいのか迷いやすい部分があります。
キャラクターの育成にも武器の作成・強化にもアニマを使用するため、リソースの使い道を考える必要があります。
特に最初のボスは強いため、育成の仕組みを十分に理解していないと苦戦しやすいでしょう。
ただし、この部分を乗り越えることでゲームの面白さを理解しやすくなるとも感じました。
キャラクターのイラストは好みが分かれる
本作は特徴的なタッチのキャラクターイラストが採用されています。
このイラストについては、好みが分かれる部分だと思います。
好きな人には魅力的に映る一方で、あまり好みに合わない人もいるでしょう。
ただし、本作の魅力はイラストだけではなく、アクションや育成、探索といったゲーム部分にもあります。
そのため、ゲームシステムに興味があるのであれば、十分に楽しめる作品だと思います。
元ゲームプランナーから見た『LOST EPIC』の評価
本作で特に評価したいのは、さまざまな行動が育成という目的につながっている点です。
敵を倒すことでアニマや素材を獲得する。
素材を使って新しい武器を作成・進化させる。
新しい武器を使うことでシンギを習得する。
キャラクターを育成することで、今まで勝てなかった敵を倒せるようになる。
そして、さらに強い装備を求めて探索を続ける。
このように、本作のさまざまなシステムは互いにつながっています。
プレイヤーが何かを達成すると、次にやりたいことが自然に生まれるようになっているわけです。
また、エリアごとに背景を変えることで探索状況を把握しやすくしたり、ゲームの中盤から魔法という新しい戦闘手段を追加したりする点にも工夫が感じられます。
一つ一つの要素がまったく新しいシステムというわけではありません。
しかし、それらをうまく組み合わせることで、プレイヤーが繰り返し遊びたくなる仕組みが作られています。
ゲームを長く楽しんでもらうためには、プレイヤーが次に何をしたいと思うかが重要です。
本作は、その目的を育成や探索を通して自然に生み出している点が面白いと感じました。
まとめ|探索と育成を繰り返す楽しさが魅力の2DアクションRPG
『LOST EPIC』は、爽快感のあるアクションに、武器の作成や進化、キャラクターの育成、広大なマップの探索を組み合わせた作品です。
最初のボスはなかなか強く、序盤の育成にも少し戸惑う部分があります。
しかし、システムを理解していくことで、自分なりの戦い方を作れるようになります。
また、武器の属性付与や素材集め、シンギの習得、魔法による戦闘スタイルの変化など、遊び込める要素も豊富です。
さらに、強くてニューゲームによってクリア後も育成を楽しむことができます。
特に、次のような人におすすめです。
- 2D横スクロールのアクションゲームが好きな人
- 武器の作成や強化を楽しみたい人
- キャラクターを自分好みに育成したい人
- マップを隅々まで探索するのが好きな人
- 素材集めや周回プレイなど、やり込み要素を楽しみたい人
一方で、育成をあまり考えず、最初から手軽にアクションだけを楽しみたい人には、序盤が少し複雑に感じられるかもしれません。
それでも、育成と探索の楽しさがうまく組み合わさった、遊び応えのある2DアクションRPGだと思います。
『LOST EPIC』のレビュー動画はこちら
『LOST EPIC』については、YouTubeでも元ゲームプランナーの視点からレビューしています。
実際の戦闘やゲーム画面、アクションの動きなどを確認したい方は、こちらもぜひご覧ください。
【元ゲームプランナーが語る】『LOST EPIC』レビュー
文章だけでは伝わりにくいアクションの爽快感や、ゲーム全体の雰囲気も確認できます。
『LOST EPIC』をプレイしてみたい方はこちら
武器の作成や育成、探索を楽しみたい方は、ぜひチェックしてみてください。
対応機種:PC(Steam)/PS4/PS5/Nintendo Switch
PS5
Switch
※販売価格や取り扱い状況はショップによって異なります。購入前に対応機種をご確認ください。

コメント